Burma

『下を向いて歩こう』
おはようございます。只今ビルマはヤンゴンに帰って来た。一年ぶりのヤンゴン。空港がやたらきれいになっていたのには驚いた。如何にも途上国な空港だったのが今じゃモダンなエアルポルトになっていて以前の面影はほとんど残していなかった。ガラス張り建物に何となく一年間の空白を感じ少し寂しくなった。近寄ってくるタクシーの客引きをかきわけ友人の坊さんことASHIN SANDAWARAを探すものの一向に見つからない。そりゃ仕方ないか。前日に『明日の朝9時に空港つくから!』なんてメールもらって来れる坊さんもそう多くないはず。仕方なく一人のおっちゃんと交渉してタクシーに乗り込むものの動き始めからエンスト。バイクでもないのにおっちゃん勢いよく足で漕ぎ出すからびっくり。えー!幾らなんでも原始的すぎだろ・・・私の冷ややかな視線を感じてか否か他の車両に交換。
そんなこんなで久しぶりについたMOTHER LAND INN2は去年のまま。スタッフも顔見知りなので非常に嬉しい。特に仲良かった子達からは『おー!さやか!!』と歓迎を受けた。久々の面子との会話を楽しみ相変わらず蟻のたかっているパンやジャムを頂いた後は外に繰り出した。一歩一歩踏みしめるたびに一年前の思い出がよみがえる。何故か故郷に帰ってきたかのような懐かしさを感じる。特にこのビルマ特有の匂いが懐かしい。土、紙タバコ、屋台、人々の汗のにおい。この国でしか嗅いだ事のない匂いに包まれて妙に嬉しくなった。その嬉しさあまって思い切り空を仰いで歩きたい所だが何と言っても道が悪すぎる。足元から目を離したと単にこけてしまう。溝にはまってしまうのが落ちである。だからヤンゴンでは下を向いて歩く事をお勧めする。さもないと生傷絶えないのだ。

さて、いつもの道を歩くのも慣れたもの。道順を忘れてはいないか不安だったが心配無用。スムーズにお馴染みの僧院にたどり着いた。サプライズでいきなり現れた私を入浴中のASHINは大歓迎してくれた。相変わらずの反応を確認したあとASHINのもとに英語を学びに来ているMOMOKAYと三人で話す。彼のルームメイトとも再会を喜び合いここで突然の坊さん大撮影会が催された。カメラマンは私。モデルは坊さん。初めは恥じらいを見せ、『写真だなんて・・・』という表情だった彼らも次第にのりのりでわざわざ二階まで上り窓から素敵な笑顔で微笑むなどのサービス満点っぷりにはおどろいた。是非とも俗世にもどり転職をお勧めしたい。

そんなこんなで遊んでいるうちにASHINの教え子が一人来た。シンガポールで働く奥さんの下にいき共に働きたいのでASHINのもとで勉強しているらしい。そんな彼からは非常に苦しい生活状況、将来への不安を訴えられた。
月の稼ぎは45000チャット、値上がりし続ける物価の中でサラリーは大して上がらない。その中でどうやって暮らしていけるのか。ちなみに二日前バス料金が2倍になったそう。圧迫される国民の様子が伺える。そういった話を聞いていてもリッチな私は何といって良いか分からず非常に心苦しい。『YES、YES・・・』ときいて実もないような事しかいえないでくの棒になった気分だ。将来、きっと彼らの為に何かしたいと心に誓った。

しばらく話した後、以前訪れた別の僧院に向かった。以前と同じくミニ英語教室が開かれるそうなので飛び入り参加したのだ。始めは坊さん相手だったのが次第に学生がパラパラ集まってきて終いには25名も集まり立派な教室になった。なんでも質問して良いよというと何故か『あなたにとって人生とは?』『あなたにとって両親とは?』『あなたの人生の価値とは?』『両親から離れて暮すのはどう?』『何か問題があったときどうやって対処するか?』などのお堅い質問が多い。・・・難しい。就活中の面接の質問よりも難しい。自分なりに考えて答えるが何か自分の回答がとてつもなく地に付いてなく感じた。そして自分勝手なように感じられた。私は自分の事しか考えていないのか?????そんな疑問が浮かんだ。そんな時彼らの先生(同い年)は『私たちは常に問題に向き合って生きているから私たちにとってこういった質問に答えることはとても簡単なことです。それは日々の生活だから。』といわれた言葉にひどくショックをうけ、自分の甘さを突きつけられた気がした。自分にとっての人生の問題はなんだろうと考えた時浮かんでくるのはどれも『卒業できなかったら』『家族の話』『人間関係』などの内容で、自分にとってはそれは大きい問題だが彼らのかかえるものとは比較にならない。私が自分の問題と彼らの問題を同じ天秤ではかることは不可能なのだ。彼らの目線にたって考えなければならない。

とにかく彼らはキャラキャラとよく笑い、よくはにかみ、明るく家族を大切に思い、なつっこい。そんななつっこさが大好きでやはりビルマが大好きだ。談笑のあと、日曜日に再会する事を約束して解散。

夜はイスラエル人のTALと食事に出かける。非常に西洋人名彼女はポストカードなどをしつこく売ろうとする人々に腹を立ててた。『私がお金を持っているのは忙しく働いたからであって、何もせずにお金をえているわけじゃないのに彼らはそれをわかっていない!』と訴えていたが私はそうじゃないと思う。どうしたって彼らはHOPELESSに貧しいのだ。頑張ればリッチにも成り得る私たちとは違うのだ。そこを分かっていない。

そんなこんなでホテルに戻り、速攻で就寝。
[PR]
by sykkngw | 2007-09-25 17:54 | きままに旅日記。
<< ビルマ政府による弾圧に反対します Sayaka di ASIA >>