雨 ときどき もみじ。奥ゆかしき秋の雨。

秋の雨って何ともおつなものですな。

忙しさに翻弄されている日常から抜け出して、何か美しいものを見に行きたい!と思っていたところ。そして、ひと月も前から、もみじ狩行きたいねっていっていた念願が叶ってのお出かけ。

取り合えず気の赴くままに行こうってことで耶馬溪行ってきたのだ。
何があったか・・・・

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何もない。
その何も無さがかえって心に染みた。

少しずつ紅や黄に染まりつつある山を霧が覆う。
しっとりとした秋雨に濡らされて、しとやかにも艶っぽく鈍く光を反射する紅葉の奥ゆかしい事。

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美しい。
心が穏やかになって、何も飾る事も無く、完全に素でいられる自分を受け止める時。
五感で感じる。頭でなくて、全て心で受け止める。穏やかな心は完全に世界にむけて開かれていて、心にある、頭にある取り留めのない話をあーでもない、こーでもないと話し込んでいた。
楽しかった。

本当に何もしない日だったが、唯一の観光地といえば羅漢寺にいってきた。

丘の上にある羅漢像などを参拝しようと参道を登る。
まだまだ青々とした中にも所々紅い草が顔をのぞかせていた。そしてその陰から体のどこかしらが取れている多くの仏像がこちらを伺っている。
紅や青、黄の衣装をまとった仏像と秋雨も、うっすらとした霧に包まれて、現世を離れたたたずまいだった。幽玄の美とでもいおうか。
時間の流れという概念から完全に切り離されたような空間。

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登った先には1100体を越える仏像の周りに、水子供養の為のしゃもじ型の大量のお札が吊り下げられていた。

信仰・・・

またしてもこのトピックにいきつくのか。。。
いや、今日はやめとこう。

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本当にゆる~ぃゆる~ぃ一日だった。
休日のお手本とでも言うべき休日だった。
特に何したわけでもないんだけど、心を開放して、自然の力を吸い込んで、自分もそれに同化して、さらに友人との会話で新しいものを取り入れて。

本当に帰るのが嫌で嫌で。
何もない山から市街に出てくると、街灯が身体に刺さるのだ。
いったいんだってば。
放っといてって心から思った。

あぁあと何分で別府ついちゃう。。。なぁんていう名残惜しさが、また私を次の旅に駆り立たせるのかもしれない。

そうやって私は一生旅しつづけるんだろう。そうでありたい。

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こうして私の穏やかな一日は更けていったのだった。
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by sykkngw | 2006-11-20 17:14 | きままに旅日記。
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