少年とケイ。-島日記ー2

パンガン二日目はケンさんのすすめで、トンサラという船着場までいき、イカ釣り用の竿を買ってきた。威勢良く、見よう見まねでイカ釣りを始めるものの・・・
一向につれず。そのうちけいちゃんと二人で遊びだし、遊び疲れては休みながらクッキーを食べていた。随分してからケンさんとようこさんというケンさんのお友達が応戦にきてくれたので、『よし!』と景気づくものの、やっぱりつれず。

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そのうち四人でなまことったり、なまこの裁き方について口論したりしつつも、結局ようこさん案の『輪切り』ではないということしか判らず、結論は闇にほうむられ、なまこは海にほうられる。
ようこさんの第一印象の不思議でどこか神秘的な雰囲気とは大きくかけ離れたテキトー主義の天然記念物だと言うことが薄々わかってきた。なまこ、輪切りにするもんか!人は見た目によらないということを学んだ。
寒くなりつつ、意地でイカ釣りを続行していたものの、飽きやすい私と計ちゃん二人はそそくさと先に部屋にもどり、そのあと四人で夕食に出かけた。散々たべた。結局今日は島内散策して、釣れない釣りして一日が終わった。でも寝る前の星空と波の音に癒されて気持ち良く11時には就寝。極めて健康優良児。

パンガン三日目。前日にトンサラであらかじめ予約しておいたシュノーケリングツアーに参加するべく、島の正反対の海岸、ハートリンにバイクで向かう。私たちの宿泊しているところからハートリンまでは約一時間弱。しかし、その道は凸凹なんてもんじゃなく、救急急勾配の連続を走らなければハートリンにはつかないのだ。ここで多くの人が事故を起こしてると聞いていたので、二人とも不安の色をかくせない。もしも事故を起こしたら・・・怪我しても保険きかないし、修理代吹っ掛けられるし・・・・たまったもんじゃない。本当に急急急勾配なので、みんな調子乗ってスピード出してりゃそりゃこけるわ。と納得の道を私たちは亀のようにゆっくり走ってました。
安全第一です。ホント。
ジェットコースターばりの坂を時速25キロで走りぬけ、ハートリン着。しかし坂を登りつめた所から臨むハートリンの湾は美しかった。
さて、シュノーケリング主催の旅行会社で出発をまつ。時間がきたら、スウェーデンの男性3人(ゲイ疑惑あり)とタイ人夫婦とガイド、運転手と共にしゅっぱーつ。ロングテイルボートに揺られ、数十分、パンがんのとあるビーチでシュノーケリング。海の透明度+魚の色鮮やか度的にはクラビーが勝るんだけど、それでもやっぱり気持ちが良いもんだ。おっちゃんが魚に餌をやっていた為、魚が大量に集まり、その中に紛れ込むたびに時々体を魚についばまれた。シュノーケリング初体験のけいちゃんもびびっていた。そりゃびびるわ。ってかおっちゃん餌やりすぎ。おっちゃんのサービス精神が裏目にでた。

その後進みだした船の向かった先の浜でチャーハンを頂く.
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昼食後に向かったのは滝をみるスポット。浜でソンテウという小型トラックのような乗り合いバスに乗り換え、滝へ向かう。ここで今までクールキャラを装っていたガイドのオーは本性を現す。まるで水を得た魚のように誰よりもはしゃぎ、猿のようにキャッキャして岩によじ登り、木にぶら下がり、水に飛び込んでいた。ずーっと彼よりも体のでかい白人旅行客が軟弱に見えた。仕事そっちのけで楽しむ彼が何だか一番輝いていた。まぁ、そんなこともあるでしょう。

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お坊さんに連れられて、海で遊ぶ少年僧を横目に船に乗り込み、次なるビーチへ。ほぼ人気の無い美しい陸の孤島につき、スイカの端切れをもらう。みんなが浜でスイカを分け合っている時に一人でシュノーケリングに夢中になり、自分の世界に入っていたため、スイカ前線に遅れをとってしまったのだ。残念ながら、あまり物にはあまり福はなかった。

シュノーケリングしても何も見えなかった。たった一つの貝殻さえも。生き物の気配が全く感じられない、不思議に透き通った海だ。そう思っていたのも束の間、少し先で釣りをしている白人二人とガイドのタイ人を発見。いつも通りの興味本位で近づくと、白人のおっちゃんが私にも釣りをさせてくれた。すると何と二回目に放り投げた竿に見事キスが釣れた!すごい!私けっこうやるじゃん!簡単かも!

とは言いつつ、未だにイカは連れる気がしないのは、昨日のトラウマのせいでしょうか。はてさて。

ここで一つ。
世の中には見えない方が幸せなことがある。
今ゴキブリが1M先を走っていた。
見なきゃ良かった。

さて気を取り直して、本題へ。
今日は船での移動が長かった分、無防備な背中や腕は熱を持っている。というか、赤黒い。帰りのバイクのミラー越しに見える自分の腕の黒さにおったまげた。これでタイ人間違いなし。おめでとう、ありがとう。

帰るとボボかブブかロボか、よく名前は分からないけど愛嬌のあるゴールデン(口臭きつい)の歓迎を受け、私はそのままやつと砂浜で遊んでいた。ぎゃーぎゃー良いながら一人と一匹ではしゃいで寝っ転がって、海は入ってを繰り返していた。奴は無邪気で都会の犬より自由だ。走りたいときに走る。眠りたいときに眠り、笑いたけりゃ笑えばいいじゃないか。(犬も笑うのご存知ですか?)やっぱりその自然体に尽きるよな。それが本来のすべての生き物のあるべき姿なのかなと思わされる。バンコクの犬やら日本の繋がれた犬、飼われた犬などを見ていて本当に申し訳なくなる時がある。暑いアスファルト灼熱地獄を彷徨い、全て人間を基準に作られた町で肩身狭く生きている犬をバンコクでよく見かける。彼らはどんな気持ちでいるのだろう。目の前の自由な奴を見て、少し想い馳せてみた。

そして一人と一匹で心裸にして散々じゃれあって砂浜に寝転んでいたら、人生難しく考えなくても実はすっごいシンプルなのかもって思えてきた。何がそう思わせたのは未だにわからないけど。
多分、海と空の偉大さと、私と奴のちっぽけな無邪気さのコントラストがそう思わせたのかもしれない。


その後は前述した通り、ビルマ人の二人とちょっと雑談してから、夕食を外で食べようと身支度をしている時に、洋子さんの呼ぶ声が。

はーい。どうしたんだろうとけいちゃんが表に出てみたところ、ケンさんと洋子さんが夕飯を振舞ってくれるとの事!聞くところによると、二人は私たちに食べさせるために一日かけて以下を釣りにいってくれたという!何と言うことだ!思いがけない優しさが心に染みる。あったかーい。

二人が作ってくれたのは、イカの刺身とイカとトマトのパスタ!嬉し過ぎる!ってか美味し過ぎる!幸せ!愛をたっぷり感じて幸せいっぱい、腹いっぱい!
ビルマの二人も呼んで、5人で夕食を囲んで楽しく過ごした。
この時もやっぱりようこさんは相変わらずの調子で天然記念物を発揮していた。流石だ。そして時々洋子さんとケンさんは些細なことでもめだす。その時のきまずさを私とけいちゃんは楽しんでいた。

この夕食の時に、前述したようなビルマ逃亡記などの話を聞いたのだ。あの二人は元気にしているだろうか?心掛かりだ。

そんなこんなであっという間に夜も更け、最後の晩、眠りについたのだった。


翌日は午前中に、ケンさん、洋子さん、ボボかブブ、そしてビルマの二人に別れを惜しみながらも宿をでて、
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昼の船でスラータニーへむかった。夕方に着いたスラータニーの旅行会社の近くでお祭りがあり、屋台がしこたま並んでいたので、しこたま食べてきた。

バスでは寝たような寝てないような幹事で朝早くにバンコク着。お疲れ様。

うむ。背中の日焼けが消える前にまた行きたいな、パンガン島。

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by sykkngw | 2006-04-26 18:31 | きままに旅日記。
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