少年とケイ。-島日記ー

3月末にけいちゃんが遊びにきてから、日記アップするするいっときながらしてなかったので、します。

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ということで早速いってみよー。

けいちゃんがタイに遊びに来て、私の授業が無いときに、どこかに遊びに行こうということになっていたのだけど、さぁて北にいこうかはたまた南に行こうか。議論に議論に議論を重ね、地球の歩き方のページをめくるたびに意見が変わり、どうにもこうにも超ド級の優柔不断を発揮しまくった私とけいちゃん。結局丸2日の議論の結果、南に決定!南に決定したは良いものの、どこにいこうか・・・・とこれまた議論に花が咲く。ってか早く決めようよ、二人っていう。
結局、素朴な島民とのふれあいを期待してKOH PHANGANに向かうべく、バンコクのカオサン通りから出発する大型バスを待つ。
夜行バスなのでお腹すくだろうと、しこたま食料買い込んで、バスを待っている間、周りで気ままにタバコふかしている欧米旅行客尻目にがむしゃらに食べていた。さぁて、バスに乗り込んでから二人で相変わらずの落ちのない漫才の調子で話をしていたら、近くの席のカナダ人に話しかけられ、最初は他愛も無い話をしていたのに、いつのまにか政治や哲学の話に発展し、思わぬところで熱くなってしまった。ふぅ。
 
さて、途中でトイレ休憩を挟んで南のスラータニーについたのは朝の6時。ね、、、、ねむい。そこで一時間半待ってからパンガン島行きの船に乗り換える。三時間もかかる。眠いのになかなか眠れずはやる海への気持ちにほだされ途中から甲板にでてみた。
が、、、暑い。
二人とも室内に戻るのが面倒くさいからか、はたまたしょうもない意地なのかそのまま甲板に残り、南の日差しの強さを肌で感じた。いや、しかしこりゃまだまだ旅のオープニングにすぎないのです。

勧誘のままにいったバンガローは安いし眺めは良いってことで、まぁ良かったんだけど、最初の言い分と話が違うってことでトラブルになって、少年ぶちぎれ。内容的にはたいしたこと無い話なんだけど、こすい相手のやり方が嫌で、ひさしぶりに金川ぶちぎれ。あ、けいちゃんごめんね。

さて、はじめの宿に苛々していたので偶然近くのみにマートでであった日本人、ケンさんの泊まっているBOVYバンガローを視察しにいってみた。静かでのーんびりしていて、一泊450円ということなので即決。部屋でて5秒で海。さいこー!

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ちなみにここの二人の従業員はビルマ人。一人はSTUKという兄さん分、もう一人は22歳のアウググー。STUKはタイにきてももう一年だけど、タイ語、英語もまだ話せない東南アジアの少数民族のひとつ、カレン族の男の人。確かに言葉は通じないけど笑顔だけは絶やさないSHYで可愛い人だ。アウググーは顔の整ったまぶしいくらいの青年でとっても勉強家。貧しい家族のために出稼ぎにタイに出てきたそう。やっぱり残してきた家族が心配といっていた。
彼ら出稼ぎにきたは良いけど、実はパスポートもなく、ここまでたどり着くには賄賂を渡して国境を越えてきた彼らは今、その弱みに付け込まれて不安定な給料あてにここで働いている。タイに来るまでにビルマのジャングルを歩いてきたときもランダムに埋め込まれている地雷を避けるようにして歩いてきた。ビルマの軍政とそれに反対する政治団体のゲリラ闘争の結果、今でもビルマ政府はジャングルに地雷を埋め続けていると言う。気に付けられた赤い印を頼りに歩いてきた彼らだが、少しでも間違えたら・・・・と考えると恐ろしい。何故、その恐ろしさ、酷さ、が嫌と言うほど証明されている現在でも、まだそれを埋め続けているのだろうか。彼らの話を聞いているとき、やり場の無い憤りに胸が熱くなった。
彼らの出身の村はブラックスポットと呼ばれ、軍によって完全にコントロールされており、外国人は訪れることが出来ないと言う。やはり国内で政府を批判すれば逮捕され、言論の自由の欠片もない。もちろん捕まったら命の保証が・・・あるわけもない。アウググーはタイでならビルマ政府の批判もできる!と嬉しそうに話してくれた。本で何度かビルマについて読んだりもしたが、その通り、いや、それ以上の苦しみが彼らを覆っていた事を見せ付けられた。

あるとき、釣り竿を会に行く私に、彼らは魚とりの網を買ってくるように頼んだ。あいにく手に入らなかった為、それを伝えると思わぬ答えが帰ってきた。
『パスポートがないから、網を買いにいくにも外に出られないんだ。』
予期せぬ言葉が胸にささった。
これを聞く前にけいちゃんと二人で、『何であの二人はいつもいつもこの敷地内にいるんだろうね?何で外にでないんだろう?退屈しないのかな?』と何気なく話していた。

違う。外に『でない』んじゃなくて『でられない』んだ。

時々この敷地内にも警察がくるらしく、そのときは身を隠さないと、不法入国、滞在の彼らを待っているのはビルマへの強制送還だ。
ビルマで不法出国したものの運命は想像に易い。

普段当たり前に享受している『自由』という言葉の重さを改めて考えさせられた。

あるとき彼らが夕食を食べているところを通りかかったとき、二人は私も誘ってくれた。夕食は他で食べる予定だったけど、せっかくなので味見だけさせてもらった。狭く暗い部屋には電気も通ってなく、ろうそく一本で、近くでとってきたであろう葉っぱの茹でもの、葉っぱと唐辛子と魚の辛炒めと白いご飯というとても質素な食事だった。
その光景を見ていてどうしようもなく、切なくなった。
何時来るとも知れない警察におびえ、ボスには弱みを握られ、郷愁の思いに打ちひしがれ、不安な日々を健気に、そして逞しく生きていた。
彼らと私のこの境遇の差は一体なんなんだろう。
厚めの空に覆われて、はっきりしない色の夕焼け空を眺めながら、世の中の不条理に思いを馳せていた。この厚ぼったい気持ちは、何も出来ないでいる自分の無力感からくるのかもしれない。


ってかけいちゃんの写真だけど、いろんな意味で犬に喰われた一枚でした。ちゃんちゃん。
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by sykkngw | 2006-04-26 18:10 | きままに旅日記。
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