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バリの芸術の町、ウブド。らしい。

さて、ウブドは芸術、職人の地と言われていて、確かに多くのアートギャラリーが町に並んでいるし、バイクである道を走り抜けると、道の両脇にずっらーーーーーーーっち主に彫刻のインテリアや雑貨やが並んでいる。彫刻品などの『アジア雑貨』のREPRODUCTIONを家族総出で作っている姿をよく目にする。その雑貨屋の数たるもの、ゆうに100はこえている。でもその作品のどれも同じような物ばかりで、日本でもよく目にするものが多い。

職人の地といっても、ここまで独創性に欠けるものばかりがずらーーーっと並ぶ姿をみると流石に少しげんなりする。魂が感じられないというか、彼らの芸術家としてのプライドはどうなっているんだろう、と少し疑問に思った。これじゃまるで機械と同じじゃないか。と。

さて、そんなこんなでウブドをブラブラしていると、とあるマスクばかりうっているギャラリーにたどりつき、そこの雰囲気が好きで毎日よく入り浸っていた。その中の一つのマスクに惚れ込んでいたけど、貧乏学生の私はそこで貧乏発揮してしまい、約3500円のマスクに手が出ずにいたのだ。

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ちなみにこれは一応オリジナルという風に言われていたからなおさら好きだったんだけど。(まぁ本当に完璧オリジナルかどうかは怪しいかもね・・・)

そのギャラリーの一人と彼の生い立ちみたいなのを話していた。小さいときからREPRODUCTIONを作る家庭で育ち、物心ついたころには彫刻をしていたそう。しかし家も貧しかったから高校は自分の作ったREPRODUCTIONをうって稼いだお金で通っていたとのこと。これを聞いたとき、何か感じる物があったし、人々の独創性のない作品を一方的に攻めることもできないと感じた。かと言ってこのままで言いかといったら、違う気もする。何か新しい動きを起こしていかないと、結局周りがそれに飽きたとき、生き残れないだろうし、芯の魅力のない観光地はいずれ廃れていくものだ。

そんなことをウダウダ考えつつ雑貨、彫刻品とおりを眺めていると、如何にもバリとは関係のないアフリカや他のアジアのものなど、(バリに対する理解もない)観光客の欲する傲慢な『アジア・バリ像』に対する供給にしか過ぎない作品たちを目にし、少し悲しくなった。

需要があるから、供給がある。
のよねぇ。

↓それにしてもこのおっちゃん素敵すぎ。
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恋しちゃいます。2006 アゲイン。
by sykkngw | 2006-04-07 16:22 | Journey to Indonesia
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